リクルーティングコラム
売り手市場を背景に採用競争が激しくなっている近年、自社の魅力をアピールしたり、採用広報したりするために、【採用サイトを作成し、活用する採用方法】が注目されています。
しかし、採用サイトを作成し、会社情報や募集要項を採用サイトに掲載するだけでは、求職者に「この会社に入りたい!」と思ってもらうことはできません。
では、求職者が「応募したい!」「入社したい!」と思う採用サイトとはどのようなものでしょうか。
採用サイトを作成するときに押さえておくべき基本とトレンドから、採用成功するサイト作成のポイントまで、求人のプロである私たちがお伝えします。
最後までよく読み、自社の伝えたいメッセージが求職者に伝わる採用サイト作成の参考にしてくださいね。
押さえておくべき採用サイトの基本と2022年度のトレンド
採用サイトは、年々デザインや掲載内容などのトレンドが変化してきています。
「古いサイト」と感じられたり、「何が言いたいのか分からない」と受け取られる採用サイトでは、求職者が受ける企業の印象が悪くなってしまい、興味や応募に繋がりません。
ここでは、採用サイトの作成で押さえておくべき「デザイン」「キャッチコピー」「コンテンツ」の基本と、2022年度のトレンドを押さえて、自社採用サイトを作成する際に取り入れましょう。
(1)デザイン(企業が伝えたいことを「表現」し、写真など情報の配置を「設計」すること)
採用サイトは、「パソコン・スマートフォン、どちらでも見ることができる」「コンセプトがしっかりしていて、統一感がある」ことが基本です。
基本に加え、デザインのトレンドをまとめしたので、確認してください。
・ファーストビュー(※1)で興味を引くデザインにする(インパクトのあるデザインにしたり、動画を配置したりする)
・レイアウト(※2)を崩して、アンバランスにし、強いインパクトを与える
・サイト回遊率(※3)を高めるために、スクロールエフェクト(※4)などの視覚効果を取り入れる
※1 ファーストビューとは?
パソコンやスマートフォンなどでWebサイトを表示した際、ユーザーが最初に訪れたときに目に入る部分のこと
※2 レイアウトとは?
写真や文字、図形などを所定の範囲内に効果的に配置すること
※3 サイト内回遊率とは?
1人のユーザーが1回のWebサイト訪問において、そのWebサイト内のページをどれだけ閲覧したかの度合いを示したもの。
(回遊率が高いWebサイトは、訪問者がWebサイトに興味を持ち、読みこんでいる場合が多いため、応募につながりやすかったり、意欲の高い応募者の獲得につながる)
※4 スクロールエフェクトとは?
Webサイトのページをスクロールすると、ページ上のボタンや写真が動いたり、変化することで、立体感・奥行きを出す手法のこと
(2)キャッチコピー(求職者の心に強く印象に残る宣伝文句)
キャッチコピーとは、自社や求める人物像を端的に表す言葉のことです。企業の伝えたいメッセージでもあるため、ファーストビューなど目立つ部分に掲載しましょう。
近年、多くの企業が取り入れている、キャッチコピーのトレンドは以下の通りです。
・1つの言葉に絞る
・読点(、)を付けてリズム感を出したり、句点(。)を付けて言い切り感を強めたりする
(3)コンテンツ(「情報の中身」のことで、写真や動画、アプリ、文章など様々なもの)
採用サイトの多くは、以下のようなコンテンツで構成されています。
《コンテンツの基本内容》
・社員紹介・インタビュー
・仕事・プロジェクト紹介
・働き方・福利厚生・教育制度
・選考方法
・よくある質問
・今後のビジョン
・《最重要》求人票
※求人票の書き方について詳しくはこちら
その求人票、本当に大丈夫?書き方のポイントと絶対NGな表現を理解しよう!
近年、多くの企業が取り入れている、コンテンツのトレンドは以下の通りです。
・会社の雰囲気を伝えるための、SNSや写真、動画コンテンツの活用
採用を成功させるためのサイト作成3つのポイント
採用サイトの基本とトレンドはしっかり把握できましたか?
続いて、これからお話する3つのポイントを押さえ、採用を成功させる自社サイトの作成に活かしましょう。
(1)求職者の心を掴むファーストビューを意識する
第一印象が3秒で決まると言われるように、求職者はサイトにアクセスして3秒で、「このまま読み進める」か「読むのをやめる」かを判断します。そのため、ファーストビューは非常に重要です。
求職者の心を掴むファーストビューにするために、以下の点を押さえましょう。
・ターゲットは誰なのかを明確にし、ターゲットが見たときに「自分である」と認識できる内容にする
・写真やキャッチコピーを通して、一番伝えたいメッセージは何かを明確にする
・矢印やコンテンツの一部を用いて、読み進めて欲しい項目への導線を引いておく
(2)「知りたい情報」がすぐに見つかる構成にする
自社の魅力や、採用情報など、ユーザーに伝えたい情報はたくさんあると思います。
ですが、たくさんの情報を伝えたいがあまり、「見づらい」「どこを見たらいいのか分からない」となっては、採用サイトとしての価値が下がってしまいます。
例えば、採用サイト内の情報を整理し、項目ごとのページにする、Q&A形式でまとめるなど、求職者にとって「その採用サイトの全体を見たい」「読みやすいデザインになっている」「ほしい情報がどこにあるかわかりやすい」採用サイトを作成することが重要です。
(3)他社との違い、自社を選ぶメリットを明確にする
自社採用サイトを制作する際、【競合他社との差別化】は絶対条件です。
競合他社と同じような内容で、欲しい人物像や自社の魅力をアピールしても、求職者が比較したときに、御社を選ぶメリットがありません。
得られる効果別に、《差別化する要素の例》と《具体例》をまとめましたので、確認してください。
【得られる効果】会社に興味を持ってもらえる
《差別化する要素の例》
理念、社風、会社の歴史
《具体例》
・世の中に必要とされる会社(経営理念の例)
・風通しの良い会社(社風の例)
・創業◯年の歴史のある会社(会社の歴史の例) など
【得られる効果】会社への信頼度、安心感を与えることができる
《差別化する要素の例》
(1)福利厚生や待遇などの働く環境
(2)他者評価、実績
《具体例》
(1)年次ごとの昇給例や育休産休の取得実績など
(2)取引先からの評価、成功事例など
【得られる効果】実際に自分が働くイメージができる
《差別化する要素の例》
(1)社員の一日のスケジュール
(2)社内イベントの様子や社内の独自の取り組み
《具体例》
(1)営業の様子や会議の様子、出社から退社までの1日のタイムスケジュールを記載するなど
(2)表彰式や社員旅行の様子や写真を掲載したり、自社独自の取り組みを説明するなど
これらの要素を採用サイトに盛り込むことで、他社との違いや自社の強みは何かを求職者に伝えることができます。
まとめ
求職者が知りたい情報を伝えられる採用サイトを作成するためには、トレンドを知り、かつ必要な情報を載せる必要があります。
この記事を参考にして、採用サイトのトレンドと採用成功するためのポイントをしっかり押さえた、採用サイトの作成に役立ててくださいね。
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※この記事は、2021年11月現在の情報を元に作成しております。