リクルーティングコラム
数ある採用サイトの中から、自社の採用サイトを選んでもらうために重要な役割を果たすのがバナーです。
どんなに優れた採用サイトであっても、求職者を自社の採用サイトに誘導できなければ意味がありません。
求職者を自社エントリーフォームに誘導するための効果的なバナーや作成時のポイントとは、どのようなものでしょうか。
この記事では、採用サイトへの流入を増やす効果的なバナー作りのポイントや参考になるサイト・バナー設定方法や注意点について説明します。
採用サイトに誘導できる効果的なバナーとは
まずは、バナー作りのポイントを見ていく前に「バナーはどうして重要なのか」「どのようなバナーが求職者にとって魅力的なのか」について紹介していきます。
採用サイトのバナーが重要な理由
バナーを日本語に訳すと「旗」「のぼり」といった意味になります。
つまりバナーはWebページを紹介・誘導するために設置するのぼりのような役割を果たすものです。
採用サイトのクリックを促すバナーを作ることで、採用サイトのクリック率も上がり求職者の応募率も上がるでしょう。
どのような採用サイトのバナーが魅力的?
では、バナーの中でもどのようなバナーがより求職者にとって魅力的なのかをみていきます。
マーベリック株式会社のRMグループが2015年~2016年中に取引のある企業のバナー広告のうち、広告の表示回数が10万回以上を記録している案件を新卒・中途案件に分けて抽出した調査結果によると、下記のような結果になりました。
新卒採用:1位:白 /2位:ピンク /3位:青
中途採用:1位:白 /2位:ピンク /3位:水色
■使用されている画像の種類
新卒採用・中途採用:写真を使用し、文章+背景との組み合わせ
■バナーの中で画像が占める大きさ
新卒採用:大きい(=画像のインパクト重視)
中途採用:小さい(=求人に関する具体的なテキスト重視)
■写真と文章の関連性
新卒採用:関連性が低い
中途採用:関連性が高い
同調査から読み取れることは、新卒採用の求職者にとって魅力的なバナーは「画像のインパクトが強い」ものである一方、中途採用の求職者にとって魅力的なバナーは「具体的なテキスト」が記載されていることです。
社会人経験のある中途採用の求職者は、採用サイトバナーをクリックする際にも、インパクトより具体的な仕事内容や求人情報が載っていることを重要視する傾向があります。
同じ求職者であっても、新卒採用と中途採用の求職者のどちらをターゲットにしたバナーを制作するかで、効果的なバナー作りも変わってくるのです。
※採用サイトが重要な理由について詳しくはこちら→【採用サイトの必要性|作成すべき5つの理由と得られる5つのメリット】
参考にしたい!バナーサイト5選
採用サイトのバナーの重要性がわかったところで、実際バナーを作成する際に参考になるおすすめのバナーサイトを5つ紹介します。
バナーまとめ
バナーまとめがおすすめの理由は、2022年8月現在で21,300件以上あるバナー画像の登録件数の多さでしょう。
検索項目も色や業種での検索はもちろん、表現別の「テキスト風」「手書き風」などといった検索も可能です。
バナー初心者でも、自社のイメージに近いバナーを探すことができます。
Banner Design Archive
Banner Design Archiveは2022年8月現在2,129件の登録数があり、サイズ・色・業種から検索できます。
Banner Design Archiveはスクロールに応じて画面が読み込まれるため、次ページをクリックする必要がありません。
より多くのバナーを閲覧したいとき、いちいちクリックする必要がないため、サイト自体がとても使いやすいのがポイントです。
バナーデザインギャラリー
バナーデザインギャラリーは、色やサイズ以外にも日本国内や海外という地域別でも検索可能です。
投稿型サイトであるため、自分で作成したバナーを投稿することもできます。
また、新着順や人気順にも並び替えて表示できるため、新鮮なデザインや流行りのデザインを参考にできるでしょう。
banner gallery
banner galleryは2022年8月現在3,400件以上の登録数があり、サイズ・色・業種の他にキーワードからも検索できます。
banner galleryは、Webサイトが見やすく構成されている点が特徴です。
シンプルな配列でサイズも1つひとつに表記されているため、バナーサイズに悩んでいる方には参考になるサイトといえます。
ブブンデザインアーカイブ
ブブンデザインアーカイブは業種別検索も可能であるほか、サイト名の通り部分別で検索ができる点が大きな特徴です。
「見出し」や「サイドメニュー」など必要なパーツごとに参照でき、気に入ったデザインをそのままデザインソフトにドラックし手を加えることで、簡単に自分で新しいデザインを作り出すことができます。
採用サイトのバナーを作るときの5つのポイント
採用サイトのバナーのイメージが湧いてきたところで、バナー作成時のポイントを5つ紹介します。
実際にバナーを作成する際に参考になるポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
重要な情報を左上に載せる
Webサイトを閲覧するとき、ヒトの視線は、画面左上から右下に動いていきます。
一番伝えたい情報やインパクトのある情報を最初に目に入る画面左上に持ってくることで、印象に残りやすく理解度も深まるでしょう。
バナーは、どこに何を配置するかがクリック率を上げるためには重要です。
より高い効果が期待できる画面左上に可能な限り配置しましょう。
文字情報は端的にまとめる
伝えたいことがたくさんあっても、情報を詰め込みすぎると伝わりにくくなるため逆効果です。
例えば「年収1,000万円以上、正社員、定時で帰れる求人情報多数」より、「年収1,000万円以上を目指しませんか」の方が端的で伝わりやすいでしょう。
端的にまとめた文章やキャッチコピーで求職者の視線を引きつけ、自社求職サイトへと誘導するほうが効果的といえます。
すべてを採用バナーに載せてアピールしようとせず、詳しい情報を誘導先の自社サイトで読みたくなるような採用バナーを作りましょう。
遷移先のサイトと訴求点を一致させる
いくら求職者の目を引きたいからと言っても、採用バナーと移行先の自社サイトの内容に整合性が取れていない場合、求職者はサイトから離れてしまい採用バナーを作成した意味がありません。
採用バナーと移行先の自社サイトに整合性があり、求職者の興味を引くバナーにする必要があります。
例えば「年収1,000万円以上」と書いてある採用バナーから「年収別」の検索ができる自社サイトに移行させ、バナークリック時に求職者が持っている「高収入の仕事がしたい」というニーズと一致させるといったことです。
見やすい文字・画像を選ぶ
バナーの画像を選択する際は、伝えたい情報と関連性の高いものを選び、画像を大きくし文字が被らないように気をつけましょう。
白の背景に赤文字など、背景の色と文字色のコントラストが大きいほど目に留まりやすくなります。
バナーのイメージをガラッと変えたい場合、文字のフォントを変えることも有効な手段です。
どのようなイメージでアピールしたいのか、文字は画像と一緒に見ても読みやすい文字なのかも考えましょう。
文字の大きさも何パターンか試してみて、どれが見やすいか検証してみることをおすすめします。
クリックを促すボタンを設置する
どんなに魅力的なバナーを作っても、クリックする場所がわかりにくいと求職者はわざわざ探してまでクリックしてくれません。
探す時間が数秒であったとしても、その数秒で求職者の気持ちは冷めてしまいます。
「ここをクリック!」「クリックはこちら」など、一目で認識しやすいボタンを設置するだけでもクリック率は改善するため、わかりやすいクリックボタンを設置しましょう。
採用サイトのバナーの作成方法と注意点
採用サイトバナーをつくる方法はさまざまありますがそれぞれの方法を理解し、自社に合ったバナー作成方法を選ぶことが重要です。
ここからは、具体的に採用バナー作成をする3つの方法や、作成時の注意点を2点紹介します。
採用サイトのバナーを作る3つの方法
自主作成
自社でバナーを制作する場合には「illustrator」や「Photoshop」などの画像編集ソフトを利用される方がほとんどです。
「PowerPoint」や「Excel」での作成も可能ですが、画像編集ソフトのほうがさまざまな機能がついている傾向があります。
一方、画像編集ソフトは高機能であるがゆえに、初心者の方が慣れるまで時間が必要です。
初心者だけど簡単にバナーを作りたい方は「バナー 作成 ツール」などの単語で検索し、自分が使いやすいツールを探してみましょう。
外注
バナー作成を外注する場合の相場は3,000円〜20,000円前後が相場である一方、専門業者に依頼する場合は1,000円程度から発注可能な業者もあります。
「バナー制作 業者」や「バナー 作成代行」で検索してみてポートフォリオやお客様実績を参照しつつ、作成したいバナーのイメージに近い業者を選ぶのもおすすめです。
CMSの内部機能による作成
CMSとはコンテンツ管理システムの略称で、初心者でもブラウザ上に文章や画像ファイルを入力するだけで、簡単にサイト上の情報を追加や更新することができるシステムです。
画像のサイズ調整なども簡単に行えるため、初心者で時間もかけられない場合におすすめといえます。
採用サイトのバナー作成の2つの注意点ターゲットを明確に設定する
目的とターゲットをぶらさない
何事も目的やターゲットが明確であればあるほど、目的を達成するためにやるべき行動もイメージしやすくなります。
バナーを作成する際に「とにかく知ってもらうために自社サイトへの誘導」が目的なのか、「自社サイトに誘導し、会員登録をしてもらうこと」が目的なのかなどを明確にしておきましょう。
バナーのターゲットも「新卒」「中途」といった大きい枠組みだけでなく「男性 新卒 営業」や「女性 中途 2社目 前職:事務職」など具体的なターゲットを設定することで必要なコンテンツが明確になります。
複数のバナーを作成しておく
目的やターゲットを設定してそのイメージでバナー作成をしても、思うような効果が得られなかったり、色やフォントなどの修正が必要になったりする場合があります。
そのため、バナーを1種類だけ作るのではなく、最初から複数パターン作成することがおすすめでしょう。
自社内で一番訴求効果があると思われたAパターンよりも、実際はBパターンの方が効果があるかもしれないためです。
まとめ
バナーは省スペースながら、そのスペース以上の可能性と効果を秘めています。
この記事で、バナー作り初心者の方でも「どんなことに注意して作ったら良いのか」「より効果的なバナーにするには」といったポイントがつかめるでしょう。
ぜひこの記事で紹介したバナーの作成方法を参考に、効果的な採用バナーを作成してみてくださいね。
バナーだけでなく、自社専用の採用サイトを作成することで、より効果的に採用活動を進めることができるでしょう。
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効率的な採用のためにも、ぜひトルーを活用してみてくださいね。
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※この記事は、2022年9月現在の情報を元に作成しております。