リクルーティングコラム
「Indeed」は、求人情報に特化した検索エンジンです。
Indeedに掲載するには、Indeedのプログラムに求人情報を収集してもらう方法以外に、無料掲載を申し込む方法の2つがあります。
しかし求人の条件や内容によっては、Indeedのプログラムに求人情報を収集してもらうことができず、求人が掲載できない場合もあるのです。
Indeedの無料広告に自社の求人情報が掲載されない理由と、Indeedに掲載した求人から応募者数を増やす方法について、この記事で解説します。
Indeedとは?無料掲載と有料掲載の特徴
はじめに、Indeedの概要と求人情報を掲載するための無料掲載と有料掲載の違いと特徴についてみていきましょう。
Indeedとは
Indeedとは、日本国内だけではなく世界中の求人情報を閲覧できる求人サイトです。
世界的に知名度が高く、求人検索サイトとして世界最大規模であるといえます。
求人の検索者が、勤務地や職種といったキーワードを入力して検索するシステムは、求人広告を出す企業側にとってメリットが大きいです。
欲しい人材に当てはまるキーワードで求人広告を作成し、検索者とのキーワードが一致することで、効率良く採用活動を行えるでしょう。
Indeedには有料掲載と無料掲載がある
Indeedの求人掲載には、有料掲載と無料掲載の2種類があります。
一般的な検索エンジンで例えると、リスティング広告がIndeedの有料掲載であり、自然検索が無料掲載です。
有料掲載の求人広告には「スポンサー」の表記があるため、有料掲載と無料掲載を見分けることができ、掲載者がキーワードを指定するわけではないという仕組みが唯一の共通点です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
◆無料掲載の特徴
無料掲載は、応募数に関わらず料金が発生しません。
一般的に求人サイトに求人情報を掲載すると掲載料が発生しますが、Indeedの場合、アカウントを登録すると無料で求人広告が掲載が可能です。
しかし、Indeedは新しい求人広告や内容の詳細などをもとに自動で表示順序を入れ替えるため、ほかの求人広告や有料掲載の広告に埋もれてしまい、応募数やクリック数が大幅に減る可能性が高いのも無料掲載の特徴です。
Indeedで人材確保を成功させたいと考えるのであれば、有料掲載の利用が有効でしょう。
◆有料掲載の特徴
有料掲載の最大の特徴は、無料掲載の上部に求人広告が掲載されることです。
上部に求人広告が表示されることで、求人を検索する人の目にとまり、応募数にも差が出るのです。
また、有料掲載は求人広告がクリックされると料金が発生するシステム(成功報酬型のクリック課金制度)となっており、採用目的に応じて予算を管理することができます。
有料掲載の利用は「全国やエリアを絞って人材を確保したい」「急募したい」「大量に採用したい」といった場合に有効です。
※あわせて読みたい
・【Indeed無料掲載とは|有料掲載との違いとメリット・デメリット】
Indeed無料掲載に求人広告が掲載されない原因8つと改善策
Indeedの無料掲載に自社の求人が掲載されない原因は、さまざまです。
どのような原因でIndeedの無料掲載に自社の求人が掲載されないのか、考えられる8つの原因についてみていきましょう。
不適切な内容が含まれている
Indeedによる求人原稿の審査は掲載開始時だけではなく、求人が公開されたあとにも定期的にIndeedの検索クオリティーチームによって内容の審査が行われます。
Indeedの審査で求人票内に不適切な表現が含まれていることが確認されると、例え1度掲載された求人であっても、強制的に掲載停止扱いになるのです。
Indeedに掲載する求人の内容は、労働基準法や男女雇用機会均等法など、法律に則った内容であることも重要になります。
求人を作成する際は性別や年齢を限定していないか、特定の人に対する差別や優遇を連想させる表現をしていないか、原稿制作の際に不適切な表現が入っていないかを注意しましょう。
審査中・クロール待ちの状態である
Indeedでは求人情報のクオリティを保つために、常にIndeedの検索クオリティーチームによる求人情報の審査が行われています。
Indeedの審査基準にそぐわない求人情報だと判断されると、求人情報の掲載が停止されるのです。
自社求人の原稿をIndeedに提出する際も検索クオリティーチームが審査を行います。
Indeedによる求人原稿の審査は早ければ即日で終わることもありますが、数日かかる場合もあるのです。
自社の求人が無料掲載されていない場合は、Indeedに求人広告を投稿する際に作成した自身のアカウントから求人の管理画面へ行き、審査状況を確認しましょう。
また自社の求人が無料掲載されていない理由のひとつに、Indeedの検索エンジンがインターネット上にある求人情報を収集するプログラムである「クローラー」がインターネット上にある自社の求人情報を収集してもらえていない「クロール待ち」の状態であることが挙げられます。
クローラーが自社の求人情報を拾えているかどうかを確認したいなら、Indeedの問い合わせフォームから連絡しクロールの状況を確認しましょう。
有料研修など応募者の費用負担が発生する
求人掲載のときに留意するべきことがまとめられているIndeedの「求人掲載に関するガイドライン」には、Indeedの掲載基準のひとつに「求職者に費用を課さない」という項目があります。
Indeedは求職者に無料で求人を提供することに価値があると考えており、応募者に対して手数料や研修費を負担させる内容の求人広告は搾取的な採用と見なされ、求人掲載されない可能性があるのです。
応募条件に自社主催の費用が発生する研修や、仕事上必要な資格を応募者負担で取得させるような内容など、応募する際に費用負担を求める内容の求人が掲載されているとIndeedの掲載基準から外れるため、掲載できなくなります。
他社のコンテンツをコピーしている
インターネット上にある、自社と似たような条件が設定されている他社の求人情報をコピーし、自社の求人情報としてIndeedに投稿する行為はNGです。
Indeed にすでに掲載されている求人や、コピー元の企業からIndeedへ直接投稿されている内容と同じ求人が投稿された場合、Indeedの掲載基準の1つである「ポリシー – 重複している求人情報」に抵触したとみなされ、自社求人の原稿をチェックする際に掲載基準を満たしていないと判断されます。
Indeedのユーザーが求人情報を検索した際に、さまざまな条件や業務内容の求人情報を表示される状態を維持し、似た内容の求人情報が連続して並ぶことでIndeedのユーザーが求人情報をクリックしたくなくなる状態を避けるためであると考えられるのです。
他社の求人情報はコピーや流用をせず、参考程度に留めましょう。
特定の業種で求人を作成している
Indeedには「掲載できない求人情報」という掲載基準が存在し、Indeedで掲載できない基準に抵触する内容の広告は審査で弾かれる仕組みです。
Indeedで掲載できない求人情報には、以下の内容が挙げられます。
・他人の権利を侵害する内容を含んだ内容
・その他、当社が不適切と判断した内容
Indeedに掲載できない求人情報の例は「成人向けまたは性的な商品やサービスに関わる求人」「クレジットカード情報、マイナンバーなど過度に個人情報を求める求人」「虚偽の求人内容がある求人」などです。
Indeedの掲載基準を満たしながら、無料で掲載できる求人内容がどのようなものかを確認しましょう。
※あわせて読みたい
・【Indeed掲載方法と注意点|応募が増える効果的な求人とは】
Indeedの無料掲載で応募数を増やす6つのポイント
求人内容を改善することでIndeedの無料掲載ができるだけでなく、無料掲載からの応募数を増やすことも期待できます。
Indeedの無料掲載で応募者数を増やすためにはどうすればいいか、6つのポイントをみていきましょう。
検索でヒットしやすいタイトルを作成する
Indeedは検索エンジンであるため、Indeedのユーザーに検索されやすいタイトルを考える必要があります。
例えば「〇〇〇(業種・場所)の△△△(職種)」のように、タイトルには大まかな求人内容を明確に書くことが重要です。
また事務の求人広告なら「一般事務」ではなく「不動産仲介会社の事務スタッフ」のような、業種以外の応募先企業の情報を記載することでIndeedのユーザーが興味を持ちやすくなり、クリックされやすい求人広告になります。
一目で募集内容が伝わるようなPR文を作成する
Indeedはユーザーが検索したキーワードの条件に近い求人から表示される仕組みになっているため、できるだけ具体的で分かりやすい求人内容を記載することが重要です。
Indeedのユーザーが求人広告を開いた際に一目でどのような内容の求人なのかを分かりやすくすることで「求人の内容が分かりにくい」という理由で応募に至らない事態を避け、応募につながりやすくなることが期待できます。
特にユーザーが気にするポイントである「職種」「仕事内容」「給与」の情報は明確にし、「資料作成や電話対応など営業メンバーのサポート業務」や「月給25〜30万円」のように応募先でユーザーが働くイメージがしやすい内容にすることが、応募数アップのポイントです。
求人広告内容の重複を避ける
Indeedでは同じ内容の求人情報を複数投稿することはできません。
仕事内容やPRポイントなど求人原稿の仕事内容が6割以上重複していると、雇用形態や給与条件が他の求人と異なる場合でもAIに重複判定され、原稿が非表示になる可能性があります。
自社の求人広告が非表示になってもIndeedからの通知はこないため、定期的に管理画面や検索画面で原稿が表示されているか確認する必要があるのです。
Indeedの有料掲載を利用している場合は、求人情報に重複がないことをIndeedに問い合わせ、問題を解消ましょう。
無料掲載の場合はIndeedからのサポートを受けられないため、雇用形態や給与条件が異なる求人広告を掲載する際は内容が重複しないように気を付ける必要があります。
特定の禁止文言を使用しない
Indeedには求人票内に不適切な表現が含まれていると、たとえ1度掲載されていても強制的に掲載停止扱いになります。
掲載停止扱いにならないためにも、「26歳まで」や「女性限定」など、年齢や性別、宗教を限定した内容や、特定の人への差別や優遇を思わせる内容の文言は使用しないよう気をつけましょう。
求人内容を定期的に更新する
Indeedへ投稿した求人広告を定期的に内容を更新することで、Indeedの検索エンジンから更新頻度の高い求人として高い評価を得られます。
求人内容を更新する際には、クリックしたユーザーの情報を元にどのようなキーワードを設定すれば自社の求人が表示されるのかを分析し、求人原稿やキーワードを適切に更新することが重要です。
Indeed認定パートナーに指定されている代理店を利用する
Indeed認定パートナーとは、Indeed広告の販売代理店として公式に認定された代理店を指します。
認定パートナーとなっている代理店はIndeedの仕組みや求人広告運用のノウハウを熟知しているため、自社求人の運用を依頼することで効果的な広告効果を得られ、応募者数の増加が期待できるでしょう。
※あわせて読みたい
・【Indeedの認定パートナーとは?メリットと選択する場合のポイントまで解説】
まとめ
Indeedの無料広告に掲載されない理由には、不適切な内容や重複した内容などさまざまな理由が考えられます。
Indeedの掲載基準を確認しながら求人原稿を作成していくことが、掲載されない事態を防ぐために重要です。
この記事を参考に、Indeedに掲載した求人広告を見直してみましょう。
Indeedの無料掲載を利用する企業も多いなか、求人が掲載されないなどのトラブルが起きた時の対処法を知っておけば慌てずに済みます。
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※この記事は2021年12月の情報を元に作成しています。