リクルーティングコラム
手軽に求人検索ができるツールとしてIndeedが挙げられますが、「そもそもIndeedとはどういう仕組み?」「掲載するにはどのような手順があるの?」といった疑問を持っている方もいるでしょう。
この記事では、Indeedの基本的な利用方法や掲載までの6つのステップ、効果を高める4つの掲載テクニックを紹介します。
目次
Indeed(インディード)の仕組みと2つの料金体系
Indeedへの求人の掲載方法を説明する前に、「Indeedとはどういったサイトなのか」「どのような料金体系なのか」を説明します。
Indeedの仕組みを理解し、自社の求人活動がIndeedの掲載に向いているのか検討しましょう。
Indeedとは
Indeedは、求人情報の検索に特化した検索エンジンです。
検索エンジンとは、「Google」や「Yahoo!」といった、インターネット上にあるあらゆる情報の中からユーザー入力したキーワードをもとに、ユーザー知りたい情報を画面に表示させるシステムのことを指します。
Indeedの検索は、インターネット上に存在する企業の求人サイトやIndeedに直接投稿された求人広告が求職者の希望する地域や検索したキーワードを入力することで、求職者に合った検索結果の求人として表示される仕組みです。
Indeedに掲載するメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
・メールアドレスひとつでIndeedのアカウントを開設でき、取得したアカウントで簡単に求人を掲載できる
・掲載数や応募数に関係なく無料で求人掲載できる
・「求人」や「募集」などでGoogleやYahoo!といった検索エンジンで検索した場合、検索結果画面の上位にIndeedが表示されるため、求人情報を求職者に知ってもらいやすい
※あわせて読みたい→【Indeedに掲載される仕組みと運用方法|表示回数が増える条件とは】
Indeedの2つの料金体系
無料掲載(オーガニック求人)
掲載や応募の数に関係なく無料で使用できるのがIndeedのオーガニック求人です。
しかし、「有料掲載のほうが求職者の目に留まりやすい状態で表示される」ことや、「掲載から時間が経つと検索結果では表示されにくくなる」などのデメリットもあります。
より多くの人々に自社の求人情報を認知してもらい応募につなげるためには、有料掲載を利用したり、記載する求人情報の書き方を工夫したりすることが求められます。
有料掲載(スポンサー求人)
有料掲載をすると、会社検索の画面上で無料掲載広告より目に留まりやすくなります。
有料掲載においても、無料掲載と同様に求人情報の編集・掲載に費用はかかりません。
有料掲載の求人はクリック課金制が採用されており、検索結果に表示されている自社の求人を求職者がクリックした時点で費用が発生する仕組みです。
Indeedのクリック課金制では、1回のクリックの単価や費用の予算を自社で設定することができます。
Indeed(インディード)の掲載方法と掲載条件
これからIndeed(インディード)を使ってみたいと考えている場合、何から始めればいいのでしょうか。
ここでは、実際に掲載する方法と掲載条件をお伝えします。
Indeedに掲載する方法
Indeedに求人内容を掲載する方法は2つあります。
【掲載方法1】代理店に依頼せず、自社でIndeedに掲載する
企業が自社でIndeedに掲載する場合、自社の採用ページなどの「求職者が応募できるページ」が必要です。
さらに自社の採用ページの内容をIndeedへ掲載するには、後述する掲載基準を満たす必要があるので注意しましょう。
Indeedへ求人情報が掲載できたら、運用をスタートできます。
【掲載方法2】Indeedの運用会社へ依頼し、掲載する
Indeedの運用方法は会社によって異なるため、ここでは当サイトを運営しているダトラの掲載手順を紹介します。
最初に企業個人で導入する時と同じように、Indeedの掲載基準を満たす自社の採用ページといった「求職者が応募できるページ」(※詳細は下記に記載)があるかを確認します。
次に、インビジョンの営業担当と広告費を相談し、Indeedの掲載申込書に必要事項を記入します。
最後に、Indeedの審査を通過しアカウントを発行すれば、Indeedの掲載がスタートします。
「求職者が応募できるページ」を用意する方法
Indeedに求人掲載をするためには、求職者が応募する先のWebページを自分で準備する必要があります。
Indeedは求人広告と違い、代理店が取材して原稿作成してくれるというものではありません。
「求職者が応募する先のWebページにする」という条件以外にも、「Indeedの検索エンジンに認識してもらえるページにする」必要があり、それにはいくつかの種類や規定があります。
Indeedに掲載されるWebページを作成するための方法を下記にまとめていますので、確認しましょう。
クローリングされる条件を満たしたページを作成する
「クローリング」とは、Indeedの検索エンジンロボットが企業のHPや採用情報を読み込むことを言います。
クローリングされるページの作成することで、求人情報が読み込まれ、Indeedに求人情報を掲載することが可能です。
クローリングされるには、求人情報を掲載しているWebページが以下の掲載基準を満たしている必要があります。
・業務内容が充実している
・応募方法が明記されている
・求人情報それぞれにURLが設定されている
・1つの求人ページ対し1つの職種で作成されている
Indeedのルールである1求人につき1ページは「仕事内容×勤務地」で決まります。
たとえば「営業職」の求人を、大阪府と京都府の2つのエリアで募集したい場合、それぞれのエリアごとにページを分ける必要があります。
反対に、異なる雇用形態を同じ勤務地で募集する場合、雇用形態ごとにページを分けてしまうと掲載されません。
正社員とアルバイトのように、異なる雇用形態を同じ勤務地で募集する場合は1つのページで作成しましょう。
Indeedに直接投稿してページを作成する
「自社で上記に当てはまる求人ページを持っていない」「準備するハードルが高い」という場合もあるでしょう。
そういった場合、Indeedのトップページにある「求人広告掲載」というリンクから、Indeed上に直接自社の求人情報ページを作成することができます。
Indeed上に直接投稿した求人情報は、基本的に文字が多く、見た目がさみしい仕様となってしまいます。
このような求人ページでは、いくらクリックされても応募に至る率が下がってしまうことも考えられます。
求職者目線で応募したくなるような求人ページの作成を検討しましょう。
求人サイトへ出稿をする
求人サイトをこれまで多く使ってきた企業の中には、転職サイトに掲載している原稿がIndeedの中にも出ているのを目にしたことがあるかと思います。
これは、媒体社が自社求人サイトの効果と掲載企業の満足度向上のためにIndeedの有料広告を出しているためです。
「求人広告会社がIndeedに求人情報を転載する」という形でIndeedに掲載することはできますが、企業が独自に有料掲載をする際に求人サイトに掲載している原稿を応募先Webページとして使うことはできません。
有料掲載する場合は、自社の採用サイトなどを用意する必要があります。
※あわせて読みたい→【Indeed】クローリングと直接投稿の違いとメリットデメリット
Indeed(インディード)に求人掲載するまでの6つのステップ
実際に自社でIndeedに求人を掲載するためには、いくつか手順があります。
ここでは、Indeedに求人掲載するまでのステップを6つに分けてみていきましょう。
<ステップ1>アカウントを作成する
Indeedで求人掲載するためには、Indeedのアカウントを作成する必要があります。
アカウントを作成する手順は以下です。
2. Indeedの求人掲載用のトップページが開かれたら、ページの右上にある「求人掲載(無料)」と書かれたボタンをクリック
3. アカウント作成画面に移動したらメールアドレスを入力し、パスワードを決める
<ステップ2>求人に載せる情報を入力する
Indeedに求人情報を載せる場合、同じ企業の中でも「営業職」「事務職」「専門職」など職種ごとに募集する場合は、職種別にひとつずつ登録する仕組みです。
求人に掲載する情報は以下の通りになります。
・「会社名」や「従業員」などの企業情報
・「職種名」「勤務地」といった求人の基本情報
・「雇用形態」や「仕事内容」「アピールポイント」など求人の職務詳細情報
<ステップ3>求人の応募受付方法を設定する
自社の求人情報の入力が終わったら、次にIndeedでの求人の応募受付の設定をします。
応募の受付方法は「電話もしくはメールアドレスでの受け取り」か、「企業が指定した住所に訪問してもらう方法」のいずれかです。
電話やメールで受け付ける場合、求職者と連絡するための電話番号とメールアドレスをIndeedの求人情報作成画面で設定しましょう(メールアドレスは複数設定できます)。
電話での受付を許可するには、Indeed求人作成画面にある「電話での受付・応募」の下にある「可/不可」と書かれたボタンを「可」にしてください。
履歴書を郵送して欲しいときや特定の住所に直接来て欲しいときは、Indeedの求人作成画面にある「指定住所への直接訪問を希望」を選び、自社の住所か自社が訪問してほしい住所を入力します。
応募方法は、「Indeedカンタン応募」と「Indeed履歴書応募」の2つです。
パートやアルバイトといった正社員以外の求人や自社が行っている業務内容を経験していなくてもよい場合は、履歴書の送付を必要としない「Indeedカンタン応募」をおすすめします。
「応募者をエントリーの段階で絞り込みたい」「資格の必要な応募のハードルの少し高い求人を出したい」と考えている場合は、履歴書の提出が必要な「Indeed履歴書応募」がよいでしょう。
<ステップ4>応募者への質問項目を設定する
「Indeed履歴書応募」では、職務経験や資格、免許といった項目を追加質問として設定できます。
追加質問を設定することで、より自社の必要とする人材を応募の段階で確認できるでしょう。
<ステップ5>有料オプションの設定を行う
求人の応募受付方法の設定を終えると、Indeedの有料オプションを利用するかどうかを設定する画面に移ります。
有料オプションを活用せずに無料で掲載する場合、画面下にある「有料オプションを利用せずに求人を掲載」をクリックしましょう。
有料オプションを利用したい場合は、有料オプション設定画面の自動調節設定と手動設定の2つの項目に沿って、求人にかける予算や支払い方法を決定します。
<ステップ6>全体の入力内容を確認する
求人内容のすべてを編集完了させると、入力した内容が確認できるプレビュー画面に移ります。
すべての内容を確認し、間違いがなければ確認ボタンを押して、求人情報をIndeedに掲載するための手続きは完了です。
手続きが完了すれば、Indeedの求人審査が入り(最短で1時間、最長で72時間かかります)、審査に通ったらIndeedに求人が掲載されます。
効果を高めるIndeed(インディード)の掲載テクニック4選
Indeedへただ求人情報を掲載しただけでは、期待したほどの応募がないかもしれません。
最後に、求人情報を掲載したときの効果を最大化させるためのテクニックを紹介します。
【テクニック1】企業の魅力を伝える情報を掲載する
目を惹くようなタイトル(職種名)や文章で他社との差別化し、自社PRとなる情報を記載することで応募率アップにつなげましょう。
ここでは、エンジニアの求人タイトル(職種名)を例に挙げます。
- 良い例
- Webエンジニア/在宅ワーク/データベースの設計開発/スキルによって昇給有り
- 悪い例
- エンジニア、開発・検証
勤務場所や担当してもらう職務を書くことで、求職者が仕事のイメージをしやすくなります。
【テクニック2】検索されやすいキーワードを盛り込む
Indeedは、あくまで検索エンジンです。
審査が通り求人掲載が決まったとしても、検索結果にヒットされなければ求職者の目に留まりません。
求人情報には求職者が検索するであろうキーワードを盛り込むことが重要です。
盛り込む検索キーワードを探すには以下の方法が挙げられます。
・求職者のイメージ像をつくり、検索キーワードを想定する
・Indeedの検索画面で、検索する際に表示される検索予測を参考にする
・他社の求人情報を参考にする
【テクニック3】定期的なロジック変更への対応をする
掲載ロジックとは、求人票が掲載される順番が決まる仕組みのことです。
Indeedは定期的に掲載ロジックを変更しているため、現時点では検索時に表示されやすい状態であっても、いつの間にか検索結果に表示されにくくなっていることがあるでしょう。
ロジックが変更された際はIndeedからお知らせがあるため、もれなく確認することが必要です。
※あわせて読みたい→【Indeed掲載方法と注意点|応募が増える効果的な求人とは】
【テクニック4】求人を分けて掲載する
資格ごとに求人を作成する
語学講師の求人を例に挙げてみていきましょう。
資格ごとに求人を作成するとき、任せる仕事内容が違う場合が考えられます。
同じ[語学講師]の求人でも、英語の授業は「英検」や「TOEIC」の資格、日本語の授業は「日本語講師」資格、中国語の授業は「中国語検定HSK」の資格と、資格ごとに求人票を作成する必要があるのです。
保有している資格のレベルごとに求人票を作成してもよいでしょう。
英語講師でも、「英検準1級」・「TOEIC800点以上」と、「英検1級」・「TOEIC900点以上」で給料に差が出てくるのであれば、その旨を記載することで、求人票の注目度が変化するといえます。
[英語講師 / 英検準1級・TOEIC800点以上 / 時給2500円~]
[英語講師 / 英検1級・TOEIC900点以上 / 時給4000円~]
例のようにタイトルを記載すると、「英語講師」とだけ書くよりも既に資格を保有している人に注目されるでしょう。
経験・経歴別に求人を作成する
英語講師の求人を例に挙げます。
ひとくちに英語講師といっても、授業の目的別に歓迎される経験や経歴は異なるはずです。
授業の目的が異なる例としては、ビジネスシーンで使う実用的な英語を学ぶ授業、英検やTOEICなどの英語資格で高得点を目指す授業などが考えられます。
各授業目的によって、歓迎する経験や経歴が異なる例は以下です。
- 授業目的
- ビジネスシーンで使う実用的な英語を学ぶ
- 歓迎する経験・経歴
- 海外企業で働いた経験
- 授業目的
- 英検やTOEICなどの英語資格で高得点を目指す
- 歓迎する経験・経歴
- TOEIC970点以上を継続して保有している方
英語教師として同じ求人票に上記2つの歓迎する経験・経歴を一括で募集するよりも、各経験や授業目的別に分けて掲載することで、表示回数も検索ヒット数も上がり、求職者とのマッチングも成立しやすくなるといえます。
まとめ
Indeedは、サイトの指示通りに入力を進めれば簡単にアカウント開設から求人掲載までをスムーズに行える検索エンジンです。
さらに、日本国内だけでも月間訪問者数は約3,400万人にものぼるため、より多くの求職者に自社の求人情報を知ってもらえます。
Indeedの活用で効率のよい求人活動にしていきましょう。
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※この記事は2021年10月の情報を元に作成しています。