【2023年度版】採用サイトランキング9選|応募が増える3つの秘訣
更新日:2023.9.18
公開日:2020.10.1
カテゴリ:リクルーティングコラム 採用お役立ち情報
更新日:2023.9.18
公開日:2020.10.1
カテゴリ:リクルーティングコラム 採用お役立ち情報
「欲しい人材からの応募がなかなか集まらない」
「早期退職を減らし、人材を定着させたい」
と、お悩みではないでしょうか。
採用活動が厳しくなっている中、自社の求める人物像や、企業の魅力を求職者に直接伝えられる「自社採用サイト」を使い、採用活動を行う企業が増えています。
多くの求人サイト作成に携わってきた私たちが、企業の魅力が伝わる採用サイトを9社を厳選し、さらに求職者の応募が集まるポイントを詳しくお伝えしますので、この記事をよく読み、応募が集まる自社の採用サイト作成の参考にしてくださいね。
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このコラムの目次
まずは、採用サイトについて確認しましょう。
採用サイト(リクルートサイト)は、企業サイト(コーポレートサイト)とは別の「採用を目的としたサイト」のことです。
企業サイトと採用サイトの違いをまとめていますので、確認してください。
《採用サイトと企業サイトの違い》
採用サイト | 企業サイト | |
ターゲット | 求職者 | 取引先、顧客、株主など |
目的 | ・採用活動の成功 ・求職者に自社の魅力を伝える |
・企業全体のブランディング(企業価値を高めること) ・企業について知ってもらう |
内容 | 企業の魅力や採用に関する情報 (例) ・具体的な事業や仕事の内容 ・採用における企業の考えやメッセージ 等 |
企業全体に関わる情報 (例) ・会社案内や会社の歴史 ・サービス案内 ・代表あいさつ ・IR情報 ・お問い合わせ 等 |
上記の表のように、企業サイトと採用サイトでは伝えたい目的や内容が異なります。
採用サイトは、欲しい人材を採用したい企業と、応募する企業を吟味したい求職者の双方にとってメリットがあるため、多くの企業が取り入れるようになったのです。
※詳しくはこちら
【ダイレクトリクルーティング×採用サイトで採用成功へ。メリット・方法を紹介】
採用サイト作成に重要な4つのポイントと2021年度のトレンドをまとめています。
この3つのポイントを押さえている採用サイトを次の項目で紹介していますので、ポイントをチェックしながら読み進めてくださいね。
近年のデザインのトレンドは、トップページで求職者の心を掴むようなインパクトのあるデザインにし、サイトを読み進めてもらえるようアイコンが動くなど視覚効果を取り入れたものです。
《作成事例》 ・ファーストビューで興味を引くデザインにする ・レイアウトを崩して、アンバランスにし、強いインパクトを与える ・サイト回遊率を高めるために、スクロールエフェクトなどの視覚効果を取り入れる |
近年のキャッチコピーのトレンドは、企業の本質や求めることを端的に表し、強い印象を与えるものです。
《作成事例》 ・1つの言葉に絞る ・読点(、)を付けてリズム感を出したり、句点(。)を付けて言い切り感を強めたりする |
近年のコンテンツのトレンドは、社内の雰囲気や働いている様子をイメージしやすいものです。
《作成事例》 ・会社の雰囲気を伝えるための、SNSや写真、動画コンテンツの活用 |
近年のオリジナル性のトレンドは、求職者を引き付ける採用に特化したコンテンツを掲載したものです。
《作成事例》 ・実際に働くオフィスや社員の雰囲気や給与など、求職者の欲しい情報を分かりやすく提示 ・採用に力を入れている会社だとアピールするための、求人情報や仕事内容の詳細 |
※詳しくはこちら
【2021年 採用成功!求職者に響く採用サイト作りの基本とトレンド完全版】
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求職者が応募したくなるような魅力的な採用サイトを9つみていきましょう。
引用:株式会社フェリシモ
新卒採用は小冊子のようなおしゃれなデザインになっています。
画面の右側、約6割を写真やイラストが占めているため、左側の採用情報などの文章の情報量が多くても「文字ばかり」の印象を与えず、しっかりと情報を伝えることができるのが特徴です。
引用:株式会社WOWOW
ビビットな原色と写真を使ったフルスクリーンのモーションからスタートする採用サイトになっています。
社長メッセージや社員紹介も原色と写真で構成されており、写真はすべて異なる撮影手法を用いた個性が際立つサイト構成です。
引用:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
2024年度新卒採用のキャッチコピーは「一目惚れは、最高だ。」です。
毎年スタイリッシュなトップデザインと、音楽業界ならではの感性や変革をキャッチコピーに使っていることがわかります。
・2023年度「想いのままにままに、舵を取れ」 ・2022年度「世界のスキを、うめ尽くせ。想いが未来を切り拓く」 ・2021年度「時代が変わるのを見るか、変えてゆくか。」 |
引用:株式会社講談社
2024年度新卒採用のキャッチコピーは「君の世界を、君が世界へ!」です。
毎年かわいらしいトップデザインと、本に関わる出版社らしいキャッチコピーを使っていることがわかります。
・2023年度「書き出そう、世界と君のものがたり」 ・2022年度「開拓者、求む。」 ・2021年度「さあ、ものがたりをはじめよう。」 |
引用:株式会社ニトリホールディングス
コンテンツも情報量も豊富ですが、わかりやすく配置されている採用サイトです。
豊富な部署の説明が見やすく表示されており、クリックすると詳細情報を確認できます。
キャリア形成や先輩社員の声も載っていて、求職者が働き方を想像しやすいデザインになっているのが特徴です。
引用:株式会社NTTデータグループ
テクノロジー企業らしくスタイリッシュなデザインの採用サイトになっています。
各コンテンツが「動画で知るNTTデータ」などの動画での紹介もあり、豊富な情報が見やすくまとまっているのが特徴です。
引用:三菱ケミカル株式会社
ページを下にスクロールすると、トンネルの中を進んでワープし、本のページをめくるように画面が変わります。
内容を項目ごとに分けていて読みやすく、見て楽しいサイトになっているのが特徴です。
引用:トゥモローゲート株式会社
キャッチコピーは「ようこそ、ブラックな企業へ」。
「世界一変わった会社をつくる」が経営理念で、キャッチコピーやデザイン、コンテンツタイトルも個性的です。
社員紹介も写真を複数使用し、個々の個性に踏み込んだ内容になっています。
引用:株式会社ニトムズ
コロコロの持ち手にカーソルを合わせて動かすと「あなたと、くっつきたい。」というキャッチフレーズが現れる、コロコロを開発した企業らしい、オリジナリティ溢れるユニークな作りになっているのが特徴です。
企業名よりも「コロコロ」の知名度が高いことを逆手に取ったPRをしています。
今後、採用サイトを作成したり、今ある採用サイトを改良する場合、より企業の魅力が伝えるにはどうしたら良いのでしょうか。
魅力的な採用サイトに共通する特徴を3つまとめましたので、確認してください。
企業理念は、応募者と会社を結ぶ大切な要素です。
企業理念から、会社の成長性、将来性が見込めるのかという点を応募者は見ています。
どのように成長していくのか、ビジネスモデルがあれば記載しましょう。
会社として明確なビジョンをもっていると感じてもらえれば、会社を選ぶ基準になります。
企業理念や、会社の将来ビジョンを記載した上で欠かせないのが、「自社が求める人材」です。
自社の求める人材像を、はっきりとわかりやすい言葉でアピールしましょう。
また、求める人材像に近い社員の就職活動時の悩みや入社への経緯、思いなどの記事を作成することで、「この会社で活躍できそう」「興味がある」といった、求める人物にマッチする求職者からの応募を得ることできます。
働いている様子や社員同士の雰囲気など、事業内容よりも社風を重視している応募者も多く存在します。
自社の様子や雰囲気を写真や動画などで伝えることができれば、求職者の印象に残すことができます。
多くの企業が「やりがいがある」「風通しが良い」といった社風をアピールしていますが、他社との差別化する意味でも他の視点から自社を紹介すると良いでしょう。
例えば仕事を終わらせ定時に帰ることを推奨している企業では、「メリハリがある企業」として就業時間中は仕事に真摯に向き合い、退社後は趣味の時間を過ごす様子を紹介すれば、他社と比較された時に良い差別化になります。
良いところばかりでなく、改善点をアピールすることも重要です。
例えば「社員からの要望により社内の制度やルールを変更した」などの実際の事例を掲載することにより、「社員や問題に真摯に向き合う会社」ということを伝えることができます。
また、最近ではライフワークバランスが注目されており、「どのような働き方ができるのか」を重視する求職者が増えています。
「オフィス環境の改善を行なっており、フリーアドレス制度などを設けている」など、アピールできる部分は積極的に掲載しましょう。
ここからは、キャリタス就活2023「採用ホームページに関する調査」を参考に、求職者が採用サイトで重要と思っている要素やランキング上位の採用サイトの共通点をみていきましょう。
【求職者が最も重要だと思う要素】
新卒の就活生にとって「採用ホームページにおいて最も重要だと思う要素」として以下の項目があがりました。
・情報量が多い ・操作性が良い ・デザイン性が高い ・更新頻度が高い など |
【具体的に重要だと思うこと】
具体的に重要だと思うこととして、以下のような意見が出ています。
・同じ情報を記載されていても、まとめ方によってわかりやすさが全然違う ・デザイン性を重視しすぎて操作が重くならないようにすること ・具体的な働き方がホームページからわかること ・サイトがパソコン向け表示になっていることが多く、スマートフォンから操作しにくいと感じることが多かった など |
参照:キャリタス就活2023「採用ホームページに関する調査」
採用サイトの重要だと思う要素と、その理由がわかりました。
「採用ホームページで重要な要素」として「サイトの見やすさ」を重要視している求職者は全体の40%でした。
見やすいサイトであることが求職者の興味を惹く重要な要素であることがわかります。
「サイトの見やすさ」に欠かせない要素は以下の3つです。
・情報が整理され見やすいこと ・働く姿を想像しやすいこと ・求める人物像がわかりやすいこと |
また以下の調査結果からは、2023年卒者が採用ホームページを閲覧する手段のうち、スマートフォンを使用している閲覧者が約30%いることがわかります。
引用:キャリタス就活2023「採用ホームページに関する調査」
新型コロナウイルス感染症が流行し始めた2020年から徐々にパソコンでの閲覧が増えてきました。
しかし今後コロナ禍が収束に向かい外出機会が増えれば、再びスマートフォン中心の閲覧に戻ることが考えられます。
そのためパソコンのみでなく、スマートフォンでも見やすいデザインにすることを心がけましょう。
「採用ホームページで重要な要素」として「情報量が多い」ことを重要視している求職者は、全体の37.2%でした。
具体的に求職者が求める情報は「会社の情報」と「働く姿がイメージできる情報」の2つです。
それぞれみていきましょう。
【会社の情報】 ・経営理念 ・会社概要 ・事業内容 ・代表メッセージ など |
【働く姿がイメージできる情報】 ・社員紹介 ・福利厚生 ・研修制度 ・キャリアパス など |
上記の情報が豊富であればあるほど、求職者が採用サイトに重要視する項目を満たしているといえます。
ここからは、サイトの操作性を上げるポイントを3つみていきましょう。
【誰でも直感的に操作できる】 ・クリックできる箇所、できない箇所が明確 ・ヒトの視線動線を意識したレイアウト ・トーン&マナー(サイトコンセプトや雰囲気)を統一 ・適切な文字の大きさ など |
【申し込みボタンが見つけやすい】 ・「申し込み」のボタンであることが明確 ・適切なボタンのデザインや大きさ、押しやすさ など |
【サイトの読込速度が安定している】 ・適切な表示速度 ・読込エラーの発生率の低さ など |
上記のポイントを押さえ、サイトの操作性をあげましょう。
ここからは、キャリタス就活2023「採用ホームページに関する調査」の「採用ホームページ好感度ランキング」でTOP1・2に選ばれた以下の4社を紹介します。
・1位 ニトリ ・2位 三井住友銀行、NTTデータ、楽天グループ |
家具メーカーのニトリは、日常使いの手頃な価格で購入できる家具が豊富な点が特徴です。
「採用ホームページ好感度ランキング」でTOP1に選ばれた理由として、豊富な情報量やサイト全体の見やすさ、可愛らしいデザインへの親しみやすさといった意見があがりました。
ニトリ採用サイトによると、グループ従業員数が37,329名(2023年3月31日時点)と多くの従業員が働いています。
だからこそ多様な部署やキャリア変遷、グループ会社についての情報が載っていることも求職者から評価されていました。
リユースやリサイクルといった、SDGsへの取り組み掲載も好感度の上昇につながったこともわかりました。
三井住友銀行の採用サイトは企業カラーである緑を使用したスタイリッシュなデザインで、「いい子になるな、いい個になれ」というメッセージが最初にくるため、企業がどのような人物を求めているかや採用に対する熱意が伝わってくるものなっているのが特徴です。
また社員インタビューでは、実際に働く社員が三井住友銀⾏の会社の魅力や働く環境、どういった人物でどういったビジョンを持っているかが伝わるようになっています。
NTTデータは採用サイトトップには緑色を使用し、その他メニューやコンテンツのところには青色を用い、見た目が刺激の少ない色でまとめられています。
さらにそれぞれのメニューにイメージ画像が使用されており、それぞれのメニューがどんな項目なのか視覚的にもわかりやすい工夫がされているため、サイトを訪れた求職者が見やすいデザインとなっているのが特徴です。
またサイトを開いてすぐに「UPDATE INFORMATION」という欄が見える状態にあり、最新の情報がまとまっているため、企業が積極的に情報を更新しているという印象を求職者に与えることができます。
楽天グループには国内最大級のECサイト楽天市場や、旅行サイト楽天トラベル、通信事業の楽天モバイルなどが含まれています。
求職者が応募の際に気になる、オフィスの充実度や福利厚生、インターン、本選考の情報などが見やすくまとまっている点や、知りたい情報にスムーズにたどりつける操作性の高さが評価につながっていました。
サイト構成が見やすく華やかな点や、多種多様な職種、年齢、性別の社員インタビューが載っている点も好感度の上昇につながっています。
本記事では、求職者が重要視する採用サイトのポイントや魅力的な採用サイトになる共通点について具体的にみてきました。
求職者の求めるポイントを押さえ、自社の個性や魅力をしっかりとアピールできれば、応募する求職者も増える可能性があがるでしょう。
この記事をしっかりと読んで、求職者が応募したくなる採用サイトの作成に役立ててください。