リクルーティングコラム
求人ボックスは令和2年の5月に月間利用者数が500万人を突破する求人媒体となりました。
企業の利用は29,000社を超えています。
しかし採用する企業側の利用も多いため、求職者の利用数もどんどん増えている求人ボックスへ単に求人票を掲載するだけでは、同業他社のほかの求人に埋もれてしまうかもしれません。
そこで今回は、求人ボックスで応募数を上げるための要点から留意すべき点、求人ボックスを活用するべき企業の特徴を紹介します。
目次
掲載前に知っておきたい!求人ボックスとその特徴とは
求人ボックスは求人サイトの中でも急成長中のサービスです。
まずは、掲載前に知っておきたい求人ボックスそのものについてや特徴・他サイトとの違いを見ていきましょう。
求人ボックスとは
求人ボックスは、株式会社カカクコムが運営する求人情報の一括検索サイトです。
求人ボックスのサイトでは、正社員・契約社員に限らず在宅ワークなどさまざまな雇用形態や給与といった求職者が求める条件を入力して求人情報を検索できます。
求人ボックスを利用することで求職者は、自身の時間の使い方に合う働き方を模索できるでしょう。
求人ボックスでは無料で簡単に求人票を作ることができます。
作成した求人票の内容によっては、最短でその日のうちに求人票を求人ボックスに掲載が可能です。
そのため、短期間で自社とマッチする人材を集めたいと考える企業にとっても、早く仕事を見つけたい求職者にとっても求人ボックスの利用は魅力的といえるでしょう。
※詳しくはこちら→【求人ボックスの4つの特徴とは?掲載方法と他の求人サービスとの比較】
求人ボックスの特徴3選
求人数・利用者数が多い
公式ホームページの情報によると、求人ボックスは求人数が500万件以上、ユーザー数は月間500万人を超えている国内最大級の求人検索サイトです。
新着求人が1日で40万件にのぼる日もあり、この「求人の多さ」こそが求人ボックスの最大の特徴だといえるでしょう。
国内ではIndeedに次いで利用者が多いサイトであるため、求職者にとって希望の仕事を探せる確率が高いことも、求人ボックスの大きな魅力のひとつです。
サイト設計がシンプルでわかりやすい
求人ボックスは検索の仕組みがシンプルで、「働き方・雇用形態」「職種・業種」を入力するだけで求人を検索することが可能です。
どちらも選択式で入力できるため、簡単に仕事を探すことができるうえに、「人気の職種ランキング」や「急上昇求人キーワード」が表示されるなど、関連ワードからも希望に近い求人を見つけることができます。
求人を出す側にとっても、さまざまなカテゴリーから自社求人の露出を増やすことができるのは大きなメリットとなるでしょう。
独自の検索エンジンを使用している
求人ボックスはWeb上に掲載されている膨大な求人情報の中から、最適な求人を評価して表示する求人検索エンジンを利用しています。
求人ボックス内にロボットが収集したデータが蓄積され、下記の4点の条件をもとに最適な求人を求職者に提示する仕組みです。
・検索ワードとの関連性
・情報の豊富さ
・情報の新しさ
・ユーザー行動
求職者のニーズに合致した求人が掲載されるため、求職者は自分の欲しい情報に最短でたどり着けます。
他の複数の求人サイトに会員登録をすることや見比べる必要がないことも、求人ボックスならではの利点です。
他の求人検索エンジンとの違い
他の求人サイトとの違いを比較するために、「Indeed」と「スタンバイ」を例にあげていきましょう。
Indeedとの違い
Indeedと求人ボックスの主な違いは、「利用者数の多さ」「求人対象国」の2点です。
Indeedは世界60カ国以上でサービスを展開しているため、サイトに訪れる数を表すユニークビジターは毎月2億人を超えます。
一方の求人ボックスは日本国内に特化しており、全国の求人情報が網羅されていることが特徴で、「都道府県」はもちろんのこと、「駅名」や「路線名」でも求人情報の検索が可能です。
スタンバイとの違い
スタンバイは「Yahoo! Japan」が提供する「Yahoo! しごと検索」と連動できることから、スタンバイに有料オプションで掲載すると、「Yahoo! しごと検索」にも連動して表示されます。
「Yahoo! しごと検索」にも表示されることで求人情報の露出が増えるため、より多くの求職者にアピールできることがスタンバイの大きな特徴です。
しかしながらスタンバイは掲載するまでに審査があり、1〜2週間程度の時間がかかることから、いち早く求人を掲載したいなら、最短で求人を作成した日に掲載できる求人ボックスを利用するとよいでしょう。
求人ボックスの掲載方法
次に、求人ボックスを利用するにあたって「どのような掲載方法があるのか」「どのような項目が求人票に必要なのか」を説明します。
求人ボックスに掲載するための2つの方法
求人ボックスの掲載方法するためには、「採用ボード」と呼ばれるコンテンツへ直接求人情報を掲載する方法と、クローリングによって自動で求人情報を掲載する方法の2つの方法があります。
「採用ボード」に直接投稿する
採用ボードとは、求人票を作成するための企業向けプラットフォームで、「求人票の作成」「求人ボックスへの求人票の掲載」「求人票を掲載した後の応募者の管理」まですべて無料で使用できます。
採用ボードを利用するときは、連絡用のメールアドレスや企業名などの登録が必要です。
求人情報をクローリングしてもらう
「クローリング」とは、検索エンジンにおいてクローラーというプログラムがWebサイトの情報を収集し、検索のデータベースへWebサイトを登録する技術のことを指します。
求人ボックスではクローリングにより、Web上にある求人情報を自動で収集し、求人情報を掲載しています。
企業が自ら運営しているサイトや、他の求人サイトで求人情報を公開している場合は、求人収集クローラーによる自動掲載サービスが利用可能です。
しかしクローラーによる自動掲載サービスを利用する場合は、求人ボックスの採用ボードを使用できません。
求人ボックス以外のサイトで求人広告を掲載している場合、すでに求人ボックスのクローリングにより求人ボックスに掲載されている可能性があります。
そのため、求人が重複していないかどうかの確認が必要です。
求人ボックスに掲載すべき内容
求人ボックスの採用ボードを利用するときは、編集モードで指定のフォーマットに沿って以下の求人情報を入力します。
・雇用形態
・仕事内容
・対象となる方/資格/経験
・特徴のタグ付け
・勤務地/交通手段
・給与(手当・待遇・福利厚生など)
・就業時間・休暇
・応募・選考について
上記に加え、自由に新しい項目の追加や画像の添付が可能です。
採用ボードを使えば、簡単な操作で視覚的にわかりやすい求人票を作成することができます。
求人作成時の注意点
求人ボックスでは、求人票に記載する給与を正社員を基準に月給で設定した場合、備考でパートの場合の時給金額を記載していても、時給での金額検索ではヒットしません。
別々の雇用形態や給与の違う求人をひとつにまとめてしまうと、求職者に検索されづらくなってしまう可能性があります。
雇用形態や給与が異なる求人をする場合、求人票を分けて作成することで、応募の偏りや検索されづらくなる事態を防ぐことができるのです。
求人ボックスの掲載料金
求人ボックスでは、「求人掲載」「応募・選考」「採用」「求人内容の編集」のすべてを無料で始めることができます。
無料での広告効果に不安がある場合や、期待したほど求人への応募がない場合は、有料オプションを検討してみるとよいでしょう。
有料オプションには、「シンプルプラン」と「アドバンスプラン」があり、それぞれのプランの特徴を押さえておくことが重要です。
有料オプションについては後ほど説明します。
求人ボックスの掲載期間
求人ボックスでは、求人票を掲載する期限が設定されていません。
長期間更新がない求人票は自動で募集を停止されることがあるため、求人の必要がなくなったときは自社で求人票の公開を停止しましょう。
求人ボックスでは募集する必要がなくなり求人票の公開を停止した後でも、停止した求人の掲載をいつでも再開することができます。
停止していた求人広告を再開する場合でも、「応募」や「選考」「採用」や「求人内容の編集」などすべて無料で行えるのです。
応募数がアップする!求人ボックスに掲載する3つのポイント
利用企業数が29,000社を超える求人ボックスは、Web上の求人情報を一括で表示しているサイトです。
そのため、ただ求人票を掲載するだけでは他の求人票の中に埋もれてしまうかもしれません。
ここでは、応募数をあげるための3つの方法を紹介します。
イメージしやすいよう求人票は具体的に記載する
採用のミスマッチを起こさないためにも、「求人票に記載する内容が求職者のイメージと実際の働き方や待遇と一致しているかどうか」は非常に重要です。
下記にあげている「具体的に記載すべき項目」には、求職者がイメージしやすいようできるだけ細かく、具体的に記載しましょう。
求人のタイトル
28文字までしか見ることができないため、「営業」や「コンサルタント」など具体的に業務を示すとともに、「正社員」や「派遣契約」といった雇用形態も明確に記載してください。
仕事内容
「営業事務」や「購買業務」などおおまかにまとめるのではなく、「請求書発行」や「伝票作成」といった従事してもらう仕事内容を、できるだけ細かく具体的に掲載しましょう。
対象となる方/資格/経験
「未経験OK」といった必須条件・歓迎条件を明確に記載してみましょう。
勤務地/交通
「オフィスの住所」や「駅から徒歩何分」など、実際の通勤をイメージできるように記載することがポイントです。
給与(手当・待遇・福利厚生など)
「時給1,250円~」「【昇給あり】」のように、時給や月給は数字で表したり、応募者が魅力と思えるポイントを盛り込んだりしましょう。
求人広告をSNSにシェアする
求人ボックスは、掲載されている求人票が「Facebookのシェア機能」や「Twitterのリツイート機能」で拡散されることに対して制限を設けていません。
もし自社が保有しているSNSアカウントのフォロワーが求人票のリンクを貼付した投稿を拡散した場合、そのフォロワーの友人に情報が拡散されることから、広く求人票の情報が認知されるでしょう。
求人広告をSNSにシェアすることは、自身のフォロワー以外にも認知してもらえる可能性があるため効果的です。
有料プランを利用し露出度を高める
無料プランは手軽に始められるサービスですが、「有料掲載よりも下位に表示されてしまう」というデメリットがあります。
下位に表示されればユーザーの目に触れる機会が少なくなってしまい、自社の求人情報が届かない可能性があるのです。
上位に表示したいなら、「シンプルプラン」と「アドバンスプラン」の2種類の有料プランから自社のニーズにあったプランを利用しましょう。
有料プランでは「クリック課金」というシステムが用いられ、ユーザーがクリックした数に応じて料金を支払う仕組みになっています。
シンプルプランとアドバンスプランの違いはそれぞれ以下になります。
シンプルプラン
1日あたりの予算を、「300円」「500円」「700円」「1000円」の4種類の中から選択できます。
1日あたりの予算にあわせてクリック数が最大となるように、入札単価を自動で運用できる仕組みです。
アドバンスプラン
「入札方法」「入札単価」「予算」を手動で設定し、運用します。
シンプルプランよりも上位表示が期待できるため、より高い効果を得たいなら利用を検討しましょう。
求人ボックスに掲載する2つの注意点
応募数を上げる方法を知った上で、いざ求人ボックスに求人票を掲載しようとしても、思わぬ点で審査が通らないこともあります。
スムーズに求人ボックスに求人票を掲載するために、ここで説明する求人ボックスに関する2つの注意点を抑えておきましょう。
掲載審査があり求人票を掲載できない場合がある
求人ボックスには「掲載ガイドライン」があり、求人情報と掲載主に禁止事項が設けられています。
求人情報の禁止事項で定められているのは、以下に挙げるような「採用するにあたっての基本的なこと」です。
・公正な採用基準(国籍・性別・年齢・身体的特徴など差別的な表現をしない)であること
・架空求人やおとり求人でないこと
掲載主の禁止事項では、以下のような掲載主は利用を制限・拒否されることがあります。
・企業の存在や事業活動を確認できない掲載主
・投稿を短いスパンで繰り返す掲載主
求人掲載を行うときは、掲載ガイドラインや利用規約をもとに事前審査によって掲載の可否が判断されます。
禁止事項に当てはまる求人情報と、掲載主の求人票は求人ボックスに掲載されないため、掲載ガイドラインをよく理解したうえで求人票を掲載しましょう。
求人ボックスの掲載審査は早くて当日中ですが、1日~3日程度かかることもあります。
求人票を修正する際も、再度審査が行われることがあるため注意しましょう。
求人票の作成・求職者を集めるには自身の労力が必要である
求人ボックスは人材紹介業ではありません。
求人ボックスというプラットフォームで、いわゆる求人票が集まるWeb上の「場所」です。
求人ボックスで求人票を作成して掲載し求職者を集めるには、求職者が求める情報を考え、詳しく記述するといった努力が必要です。
求人ボックスで求職者からの応募を集めるには、魅力的な求人票を作成する必要があるといえます。
写真を添付することも可能なため、写真でオフィスや実際に仕事をしている様子を見せるなど、視覚的に求職者が求める仕事や職場の魅力を発信するとよいでしょう。
求人ボックスに掲載すべき企業の4つの特徴
最後に、求人ボックスに掲載すべき企業の特徴を紹介します。
求人広告費用を抑えたい企業
求人広告費用を抑えたい企業は、求人ボックスでの求人の掲載を検討したほうがよいといえます。
求人ボックスは「求人の掲示」「応募選考」「採用」「求人内容の編集」まですべて無料で使用でき、求人票の必須項目だけでなく、追加料金なしで他の項目を加えることが可能です。
求人ボックスは有料オプションを使用しても、クリック数に応じて費用が発生するクリック課金制を導入しています。
有料オプションであるシンプルプラン・アドバンスプランともにクリック数の上限をあらかじめ設定できるため、求人のための費用を抑えることができるでしょう。
採用担当や人事を置いていない企業
採用担当や人事を置いていない企業は、求人ボックスに求人を掲載することで応募者の管理の時短につながるため、他の業務との両立が可能になるでしょう。
作成した求人票に応募があったら事前にアカウント登録したメールアドレスに連絡が来たり、求人ボックスのサイト内で応募者の氏名・連絡先・経歴等を確認できたりと、応募者の管理がしやすいのです。
採用活動を行っていくうちに必要な人材が集まり、これ以上求人広告を出す必要がなくなった場合は求人票の公開を停止するだけで済みます。
求人を掲載する手間を省きたい企業
求人に関わる手間を少しでも減らしたい企業は、求人票の作成が単純な入力だけでよい求人ボックスを使用するとよいでしょう。
求人ボックスの求人票の入力自体は単純で、フォーマットに合わせて記載するだけで完了し、求人票を掲載した後でも繰り返し編集することが可能です。
求人票を作成したあと審査が通れば、最短5分程度で求人広告を投稿できます。
他の求人サイトを利用しているがさらに求人広告の露出度を高めたい企業
他の求人サイトや既に企業が保有するサイトで求人を出していても、さらに求人広告の露出度を高めたい企業は、クローリングによる求人を掲載することを検討するのはいかがでしょうか。
求人ボックスでは、他の求人サイトや企業サイトの求人情報をクローラーが自動で検索して求人情報を掲載する仕組みとなっています。
求人ボックスに求人広告を掲載したい方は、問い合わせページから求人ボックスへ連絡しましょう。
求人ボックスを利用することで、ひとつの求人サイトに頼るよりも自社の求人広告が求職者の目に留まる可能性が上がります。
また求人ボックスのリスティング広告は、「利用している求人サイト」や「企業の求人サイト」と求人ボックスを連携させることが可能です。
掲載された求人サイトは検索結果上部の広告枠に表示され、より多くの求職者に求人票を見てもらうことができるでしょう。
まとめ
応募数を上げるには、求人ボックスに掲載した求人票を応募者に認知してもらう必要があります。
求人ボックスに掲載した求人の認知度はSNSや有料プランを利用することで上がるやすくなるでしょう。
また、求人ボックスに求人票を掲載するうえで特に重要なことは、求人票を具体的にわかりやすく記述することです。
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※この記事は、2022年3月現在の情報を元に作成しております。