リクルーティングコラム
インターネット上のあらゆる場面でWeb広告がみられるようになったために、Web広告費は年々増えています(参考:「2019年 日本の広告費」)。
Web広告費が増えていることは、Web広告をするための人材の需要が高まっていると言えるのです。
実際、WebコンテンツのデザインやUX(ユーザーがサービスを利用する際に得られる体験)を向上させて、Web広告などからのより多くのユーザーを集客を増やすことを目的としている会社は少なくありません。
この記事では、デザイナーの採用活動を効率的に行うためのコツについて紹介します。
デザイナーの採用の市場動向と採用が難しい理由
デザイナーの採用活動に取り組む前に、まずは現在のデザイナーの採用市場と採用が難しい理由について知っておきましょう。
デザイナーの採用市場の動向
Web広告にかける費用は上がっており、電通の「2019年 日本の広告費」によると、インターネット広告費はテレビメディアの広告費を超え、2兆円1000億円に達しています。
Web広告費用が上がっていることから、Web広告を作成するために必要な人材であるデザイナーの需要が上がっていると考えられるでしょう。
実際、Webデザイナーを含めWeb業界を牽引するIT人材が不足している状態にあり、みずほ情報総研は「IT人材需給に関する調査(2019)」において、IT人材の需給ギャップは少なくとも16.4 万人、多い場合は78.7 万人になると試算しています。
デザイナーの採用が難しい理由
そもそも、デザイナーの数自体が少ないという問題もあります。
経済産業省の「平成30年特定サービス産業実態調査」によれば、デザイン業に関わる人の数は30,500人であり、他の職種と比べるとデザイナー人口は少ないといえます。
また、企業に所属せずフリーランスという働き方を選ぶデザイナーがいることも、デザイナー採用が難しい原因の1つです。
このように、デザイナーの需要は高まっているものの、デザイナーとして働く人の数が少ないために、デザイナー採用が難しくなっているのです。
デザイナーの求人応募を増やす4つのコツ
デザイナーの採用を成功させるには、たくさんの応募を得ることが必要です。
次に、デザイナーの応募数を増やすポイントについて紹介します。
会社の情報を自社サイトで発信する
自社の求人に興味をもった求職者の多くは、応募する会社のサイトを確認してから応募を決める傾向があります。
そのため、自社の採用サイトで求職者が応募を決断しようと思えるコンテンツを作成する必要があるのです。
・デザイナーの1日の仕事の流れを紹介するサイト
・若手デザイナー層へのインタビュー
・デザイナーのやりがいや魅力を自社で働くデザイナーへのインタビューで提示
・自社で働くデザイナーの年齢や性別などのデータ
これらのデータは、一緒にデザイナーとして働くメンバーを知ることや、デザイナーのキャリアのロールモデル(お手本)を考えることにもつながります。
上記のようなコンテンツを発信することで、求職者に自社で働くイメージを掴んでもらいましょう。
詳しくはこちら→【話題の自社採用とは|成功に導く3つの採用手法とメリットデメリット】
自社サイトへの誘導を増やす
自社のサイトのコンテンツを充実させるだけではなく、作成したコンテンツを見てもらうためにも、自社のサイトへの誘導の仕組みづくりをしましょう。
自社サイトへ誘導するための方法として、主に以下のようなものが挙げられます。
コーポレートサイトや企業関連サイトから誘導
企業ページを訪れている人の中には、その企業で働きたいと考えている求職者がいます。
自社に応募してくれる可能性がある求職者を逃さず次のステップにつなげるためにも、企業の関連サイトから求職サイトへ紹介バナーなどを掲載し、採用サイトに誘導しましょう。
検索エンジン対策(SEO)を通じて誘導
SEO対策とは、Googleといった検索エンジンの検索アルゴリズムを把握し、Webサイトのコンテンツを充実させるなどの工夫をすることで、検索結果で上位表示させるための対策をいいます。
検索結果で自社の採用サイトが上位表示されれば、Googleで検索をした人に見つけてもらいやすくなり、採用サイトへ流入しやすくなるでしょう。
求人検索サイトを活用した誘導
Indeedのような求人検索エンジンでは、自社サイトのURLなどを掲載することで求職者を自社サイトへ誘導することが可能です。
自社サイトURLをIndeedに掲載するには有料掲載が必要ですが、多くの求職者に知ってもらえる可能性が高まります。
実際に働いている現場からの誘導
飲食店やショップ(小売店)を運営していれば、ポスターを掲示するなどして社員やアルバイトを募集するのも応募を増やすための方法のひとつです。
実際に働いている現場での求人は、お店の利用者に「求人情報がある」と告知することができ、お店をよく知ったうえで応募してもらえるという利点があります。
応募したくなる対応をする
自社に興味を持ってくれた求職者に応募してもらうために重要なのが、求職者から質問があった時の対応です。
自社にいい印象を持ってもらうために、会社としてとるべき対応の例をここで紹介します。
求職者が求めている情報をSNSなどで提供する
SNSは企業の情報を気軽に掲載できます。
商品情報やお役立ち情報といった「企業独自のテーマ」や、「社員の働いている様子」「自社のデザイナーへのインタビュー掲載」などの求職者向けの内容を定期的に発信することで、企業をより身近に感じてもらい、応募につなげることが可能です。
質問(問い合わせ)に迅速に回答する
問い合わせをしても回答が遅くなってしまうと、求職者はメールが届いているのか不安を覚えたり、「会社が自分に対応してくれているのか」と不信感を募らせたりするかもしれません。
問い合わせがあった際にすぐ回答すれば、求職者は応募したことが会社に認識されているとわかって安心するでしょう。
採用担当の人柄を出す
「採用担当の人柄がよかったために入社を決断した」という人もいることから、採用担当者の人柄も求職者に見られていることがわかります。
就職は求職者の人生の岐路でもあるため、事務的な手続きにとどまらず人間らしさのある交流を心がけましょう。
自社で働くメリットを明確にする
求職者は自社以外にも、他の会社で同時に選考を受けている可能性があります。
自社を就職先に選んでもらうために、他の会社と差別化できる部分や自社の魅力を具体的に伝えましょう。
自社で働くメリットの例は以下のようなものが挙げられます。
どのような環境や経験を提供できるか
求職者はそれぞれ目指すキャリアイメージがあり、就職後に積みたい経験や学びたい分野がはっきりしている場合があります。
一方で、会社を志望し始めた段階では、その会社でどのような経験ができるのか具体的な情報を持ち合わせていないこともあるのです。
職務内容と求職者の希望条件が互いに合致しやすいように、「どのような環境で働くのか」、また「どのような経験が積めるのか」が伝わるよう職務内容を詳しく掲載しましょう。
得られる経験やスキルが明確であれば、求職者はキャリアの中で積みたい経験を意識できるようになり、自社で働くメリットを理解しやすくなるでしょう。
活躍できるイメージを発信
若手社員の活躍や実際のプロジェクトの様子を掲載すると、就職後の活躍イメージがつきやすくなり、求職者が就職後にどのように活躍したいかを想像できます。
また、若手社員やプロジェクトの様子を掲載することで、自社の魅力のひとつともいえる企業の雰囲気を鮮明に求職者に伝えることも可能です。
得られるスキルや成長
求職者によってはただ働きたいだけでなく、「スキルを得たい」「成長したい」と考えていることもあります。
採用サイトに「入社後に仕事をする中で得られるスキル」や「どのようにステップアップすることができるのか」といった具体的な道のりや仕組みが明確に記載されていると、成長したいと思って応募する求職者層にも自社の魅力を伝えられるでしょう。
優秀なデザイナーを採用するには
多くの応募を獲得することができたら、次に優秀な人間を応募の中から選び抜く必要があります。
応募者の中から優秀な人間を採用できなかった場合、採用が成功したとはいえません。
ここでは、優秀なデザイナーの素質を見抜く方法を紹介します。
優秀なデザイナーの素質を見抜く
デザイン実績を確認する
デザイナーのスキルを確認する上で一番わかりやすいのが、デザインした成果物の実績です。
デザイナーの履歴書とも言われる「ポートフォリオ」をみることで、作品のクオリティや、作品を作るうえでデザイナーが意識していることを知ることができます。
また、デザインした成果物の実績を把握する以外にも、面接時に「デザイナーが作成したいデザイン」と「会社がデザイナーに求めるデザイン」をすり合わせることで、入社後のギャップを減らすことができるでしょう。
性格を見極める
いくら実績やスキルがあっても、会社の求める人物像とデザイナーの人柄や人間性が合っていなければ、円滑に仕事を進めることが難しくなる可能性があります。
性格を見極める方法としては以下の2点が挙げられます。
1. 「成功談」「失敗談」を質問する面接で成功談を聞くことで、「自分で問題を発見し解決できたかどうか」を判断できます。
反対に失敗談は、「失敗から何を学び今後の成長につなげているか」「主体性や忍耐力があるか」を把握するために有効な質問です。
2. 「協調性がある」「ポジティブ」「真面目」などの性格の分かる質問をする例えば「友人はあなたのことを、どのような性格だと思っているでしょうか?」と自身を客観的に見るような質問をすると、人柄を知ることができる以外に、求職者の性格が自社と合っているかを判断しやすくなります。
対応を見る
採用時における応募者の対応は、実際に働く際の対応力を測ることにつながります。
・日程調整や面接後のお礼メールのはやさ
・メールの書き方
採用フローの何気ないやり取りの中で、実際に働いた際の「メール対応のスピード」や「メールの丁寧さ」などの対応を知ることができるのです。
詳しくはこちら→【【採用面接】実力のある人材を見抜く質問とポイントを解説】
採用するハードルを予め設けておく
スキル、経験を測るハードルを設定する
スキル・経験を測る基準があると、「面接の必要がない人」と「面接の必要がある人」の判断ができ、面接をするべき人に時間をかけることできるため、結果的に採用の時間的コストを下げることにつながります。
(1) デザイナーとして働いた経験が3年以上
(2) デザイン実績の数
(3) 課題を出し、自社が求めているデザインかどうか成果物をもとに判断する
特に、(1)(2)のように明確な数字があれば、より簡単に実力を測ることが可能です。
適性検査を利用した定量的なハードルを設定する
デザイン以外で会社との適性を知る方法のひとつに、適性検査があります。
適性検査を実施することで、一定の知識を満たしているかをチェックすることが可能です。
・外部機関の適性検査を利用する
・自社で検査項目を作成する
詳しくはこちら→【結果を出したい担当者必読!欲しい人材採用を成功に導く【採用計画の立て方】】
デザイナーの採用に有効な求人サービス
最後に、デザイナーの採用に有効な求人サイトをみていきましょう。
無料で求人を掲載したいならIndeedがオススメ
求人サイトの多くは有料ですが、Indeedは求人票の作成から掲載まで基本的に無料で行うことができます。
Indeedには日本国内の月間訪問者数だけで3460万人も訪れている(2021年5月時点)ことから、Indeedに求人情報を掲載することで多くの求職者に情報を届けられるでしょう。
・Indeed内での掲載だけでなく、クローリング技術によって企業の採用サイトの求人も掲載
・有料プランでIndeedに掲載した求人は、Indeed利用者にクリックされたタイミングで料金が発生
・スポンサー求人を使用すると、Indeedの検索結果で表示されやすくなり、求職者の目に留まる
詳しくはこちら→【Indeed無料掲載とは|有料掲載との違いとメリット・デメリット】
Green
GreenはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職サイトで、一般的に業界特化型の求人サイトでは求人数が約2,000件であるのに対し、Greenでは約2,0961件と求人数が多いです(2021年6月現在)。
Greenを使用する転職者の約60%が経験者IT・Web系人材となっており、年齢層も25歳~35歳がボリューム層であることから、IT・Web系職の若手経験者の採用に強い転職サイトです。
また、求人を出す会社のエリアも全国対応という特徴があります。
CINRA.JOB
CINRA.JOBは、求人を募集している企業の制作事例を掲載できる転職サイトで、クリエイター向けの連載記事やコラムを発信しているため、クリエイターとして意欲の高い人がCINRA.JOBのサイトに訪れる傾向があります。
企業で制作した創作物を画像で掲載したり特集記事を掲載したりと、ただ求人情報を掲載するだけの求人媒体でないため、他の求人サイトに比べて企業の魅力を求職者により届けやすいでしょう。
MORE WORKS
MOREWORKSは、広告やゲームなどのクリエイティブ業界に特化した求人サイトです。
MORE WORKSに登録している求職者の中には過去のプロジェクトの実績を登録・公開している人もいるため、スカウトをする際に求職者のスキルや経験をより具体的に把握することができます。
Find Job!
Find Job!はIT・Web業界に特化した転職・求人情報サイトです。
Find Job!では求人と求職者のマッチ度を、「求人内容」「求職者希望条件」「応募条件」「求職者のスキル」から数値で可視化することができます。
また、選考終了後に求職者から自社の選考フローについてフィードバックがもらえるため、採用活動を改善していくことが可能です。
dodaエージェントサービス
dodaエージェントサービスでは、他の求人媒体に比べクリエイター・クリエイティブ職をより細かく分類しています。
例えば、同じUI・UXデザイナーでもWeb広告会社とゲーム会社では仕事内容は異なるように、職種が細かく分類されていることで、ミスマッチを防ぎつつ採用活動を進めることが可能となるのです。
またdodaエージェントサービスは業界や職種ごとに専任担当がおり、求人掲載時に担当者がヒアリングして採用要件に合致した転職希望者を紹介してもらえるため、通常の採用時に起こりうる「採用要件があっていない人」にかける時間的コストを減らすことが可能です。
まとめ
デザイナーの採用では、「デザイナー志望者にとって働くイメ―ジがつきやすく、メリットや魅力を感じられるような採用コンテンツを充実させること」、また「そのコンテンツにいきつくようにSNSや求人サイトなど様々な媒体から誘導をさせる仕組みをつくること」の2点が大切です。
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※この記事は、2021年7月現在の情報を元に作成しております。